通信インフラシェアリング事業を行う株式会社JTOWERが2019.12.18にマザーズに上場します。
株式会社JTOWERは2012年6月に渋谷区で設立されました。
その後、渋谷区→港区と本店移転をしているため、1通の閉鎖謄本と1通の謄本、プラス一の部を取得しての分析になります。
創業から約7年とちょっとでのIPOでした。
エクイティでの資金調達額は約30.5億円でした。
IPOの直前に株式を4分割しています。
各シリーズの投資家情報は株式会社JTOWERのニュースリリースと目論見書から引っ張ってきました。
シリーズA | INCJ、JA三井リース、アイティーファーム |
シリーズB | INCJ、JA三井リース、三菱UFJキャピタル、みずほ成長支援、DBJキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル |
シリーズC | INCJ、JA三井リース |
シリーズD | INCJ |
シリーズE | INCJ、日本郵政キャピタル、SMBCベンチャーキャピタル |
A~Eの各種類株式の残余財産分配請求権が、全て倍返しの設計になっているのが印象的でした。
ストックオプションは全部で15回発行しており、IPO時点での潜在株の割合は4.8%です。
IPO直前に株式を4分割していますが、考慮していません。
以下の情報は2019.11.15時点の最新の謄本から各ストックオプション発行時点の数字を取ってきています。一部失権しているものもあるため、目論見書の数字と相違している部分があります。
回数 | 割当日 | 個数 | 株数 | 行使価額 | 発行時点の 割合 |
第1回 | 2013.2.21 | 500 | 50,000 | 50 | 2.79% |
第2回 | 2013.2.21 | 50 | 5,000 | 50 | 0.28% |
第3回 | 2013.12.26 | 270 | 27,000 | 350 | 1.21% |
第4回 | 2014.6.26 | 350 | 35,000 | 350 | 1.57% |
第5回 | 2015.3.26 | 250 | 25,000 | 437 | 0.80% |
第6回 | 2015.8.1 | 90 | 9,000 | 437 | 0.29% |
第7回 | 2015.11.26 | 59 | 5,900 | 437 | 0.19% |
第8回 | 2016.7.25 | 30 | 3,000 | 800 | 0.08% |
第9回 | 2017.5.31 | 15,400 | 15,400 | 800 | 0.41% |
第10回 | 2017.5.31 | 8,600 | 8,600 | 2,000 | 0.23% |
第11回 | 2017.9.6 | 500 | 500 | 2,000 | 0.01% |
第12回 | 2018.5.31 | 10,600 | 10,600 | 4,750 | 0.27% |
第13回 | 2018.12.17 | 4,000 | 4,000 | 4,750 | 0.10% |
第14回 | 2019.6.27 | 2,900 | 2,900 | 4,750 | 0.07% |
第15回 | 2019.8.22 | 2,500 | 2,500 | 7,698 | 0.06% |
税制適格ストックオプションの行使価額は、普通株式の株価算定はせずに次のラウンドの種類株の株価にしているようです。
11月に入り、IPO承認企業が一気に増えたため、他の企業の分析も同時に進めているため、コメントが薄くなってしまいますがご容赦ください。
ランサーズも近々アップします!