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ストックオプション 種類株式 時価総額
  令和元年11月9日 公開    令和元年11月12日 更新




出典元:freee株式会社ホームページ



クラウド会計ソフトfreee、クラウド給与計算ソフトfeee、会社設立freeeなどで、バックオフィスをSaaSでサポートするfreee株式会社が2019年12月17日にマザーズに上場します。

登記上はフリー株式会社ですが、ホームページ上はfreee株式会社の表記なので、コラム上もfreee株式会社にしています。

freee株式会社は2012年7月にCFO株式会社の商号で港区で設立されました。

その後、港区→台東区→また港区→品川区という本店移転をしているため、3通の閉鎖謄本と1通の謄本、プラス一の部を取得しての分析になります。

ただ、この記事を書いている時点では、最新の謄本が登記中で取得できなかったため、また閉鎖謄本の一部を取り忘れたため、後日情報を追加していきたいと思います。 2019.11.12取得できました。

創業から約7年とちょっとでのIPOでした。


時価総額推移

種類株式の種類は全部で8種類です。数がとても多いので、確認に時間が掛かりました。

クラウド会計の分野で競合のマネーフォワードとの係争もありましたが、右肩あがりのグラフでダウンラウンドを経ることもなく、IPO時点での時価総額は、約742億円と想定されます。(2019.11.9時点)

エクイティでの資金調達額は約160億円でした。







シリーズごとのシェア

少し改良を加えまして、表をクリックすると拡大表示されるようにしました。

「表が見にくい」というお言葉をいただいたので、[luminous]を導入しました。

シリーズAの日付ですが、目論見書からは判明せず、閉鎖謄本も1通取り忘れていたので、freee株式会社のニュースリリースから日付を取ってきました。

IPOの直前に株式を3分割しています。







今回から新しい取り組みとして、IPO直前の各種類株主のシェアを円グラフで表示してみました。この円グラフはchart.jsを使って描写したものをスクリーンショットで撮ったものです。

シリーズが進むごとに青色を濃くしていますが、株式の種類が8種類にもなると、ちょっと分かりにくいですね。ご容赦ください。






シリーズごとの投資家

各シリーズの投資家情報はfreee株式会社のニュースリリースと目論見書から引っ張ってきました。


シリーズA DCM Ventures、インフィニティ・ベンチャーズ
シリーズB-1 DCM Ventures、インフィニティ・ベンチャーズ
シリーズB-2 Palace Investments、RSPファンド
シリーズC-1 DCM Ventures、リクルートホールディングス、ジャパン・コインベスト
シリーズC-2 FinTechビジネスイノベーション、SBIベンチャーなど
シリーズD DCM Ventures、未来創生ファンド、SBIインベストメント、Salesforce Ventures、日商エレクトロニクス、日本生命保険相互会社、Japan Co-Investなど
シリーズE LINE、三菱UFJ銀行、ライフカード、Greyhound Capital Technologyなど


2012年のニュースリリースによると、シードファイナンスでDCM Venturesより5000万円調達している模様です。

DCM Venturesはその後も、フォローオンを何度も行っており、IPO時点での保有率は11.66%で、創業者の佐々木氏に次いで第2位です。

代表取締役佐々木氏のIPO時点での保有率は、24.9%です。



ストックオプションの発行タイミング

ストックオプションは全部で21回(!)発行しており、IPO時点での潜在株の割合は14.9%です。




IPO直前に株式を3分割していますが、考慮していません。

以下の情報は2019.11.12時点の最新の謄本から各ストックオプション発行時点の数字を取ってきています。一部失権しているものもあるため、目論見書の数字と相違している部分があります。


回数 割当日 個数 株数 行使価額 発行時点の
割合
第1回2013.6.14250 250,000 50 3.33%
第2回2013.12.1520 20,000 1 0.27%
第3回2013.12.15441 441,000 182 5.87%
第4回2014.3.145 5,000 1 0.07%
第5回2014.3.14229 229,000 182 3.05%
第6回2015.4.14278,500 278,500 1 3.00%
第7回2015.12.1124,600 124,600 1 1.17%
第8回2016.3.135,100 35,100 1 0.32%
第9回2016.8.2248,330 48,330 1 0.44%
第10回2017.9.29117,745 117,745 1 0.96%
第11回2017.9.291,000 1,000 1 0.01%
第12回2018.8.14151,150 151,150 1 1.10%
第13回2019.2.583,200 83,200 1,513 0.61%
第14回2019.2.5312,625 312,625 1,513 2.28%
第15回2019.2.5105,500 105,500 1 0.77%
第16回2019.4.9287,050 287,050 1,513 2.09%
第17回2019.4.92,000 2,000 1 0.01%
第18回2019.6.1130,000 130,000 1,513 0.95%
第19回2019.6.1134,300 34,300 1,513 0.25%
第20回2019.6.30123,425 123,425 1,513 0.90%
第21回2019.6.302,000 2,000 1 0.01%


社外協力者向けのストックオプションは、税制非適格になるため、行使価額を「1円」にしているようです。

税制適格ストックオプションはシードファイナンスやシリーズAの株価をそのまま使用したようです。

社内向け(取締役・従業員)のストックオプション(第6、7、8、9、10、12回)でも行使価額を「1円」に設定していたり、一度に200名超に付与している回もあったのが、印象的でした。


まとめ

ここまで種類株式を発行している会社の資本政策を分析したことはなかったので、思った以上に時間が掛かってしまいました。

IPOまであと1か月ほどありますが、気づいた点など出てきた場合は順次更新していきたいと思います。